こんにちは、Kentoです。
今日は、英語学習におけるアウトプットの重要性についてお話ししていきます。
前回はインプットの重要性について、お話ししています。
アウトプットの重要性については、世間でもよく言われてますよね。
なので「アウトプットが重要なのは分かってる」という方も多いかと思います。
学習を俯瞰する
では、なぜあえて今回アウトプットのお話をここでするのか?
それは、アウトプットは一般的には
「英語を話せるようになるためには、英語をたくさん話さないとね」
くらいにしか思われていないと思ったからです。
でも、実際はアウトプットには色々と役割があるんですね。
そして、英語を学ぶ上で、「何のためにその学習活動をしているのか」
ということについて理解しておくのは、すごく大事なことです。
英語が上達する人というのは、自分の学習を俯瞰的に見れると言われてます。
何のためにその学習をやっているのか理解しながらするのと
それを理解せず、とりあえずやっているっていうのとでは、効果が全然違うということですね。
インプットのおさらい
前回は、インプットのお話をしました。
少しだけおさらいをすると、
インプットは、アウトプットと同じくらい実は大事
というお話をしました。
そしてなぜ大事なのかというのを今回は料理で例えてみます。
もし、あなたが、生姜焼きのレシピしか知らないとしますよね。
そして、その場合アウトプットというのは、しょうが焼きを作るということです。
しょうが焼きを繰り返し作った場合 (アウトプット)
しょうが焼きをさらに美味しく作れるようになったり
より手早く作れるようになったりするということはありえますよね。
でも、デミクラスソースハンバーグが作れるようになるかというと、
そうはならないですよね。
他のメニューを作れるようになりたければ、
他のメニューについて学んだり、プロの料理人が作ってるのをYouTubeで見たり、
そういうことが必要になってくるわけですね。
これは、英語でも同じです。
アウトプットをすると、
すでに言えることについては上手に言えるようになったり、
すらすら言えるようになったりします。
一方で話す幅を広げていく、
色々なことについて話せるようになるということに関しては
やはり、インプットが重要ということです。
そしてインプットという言葉が、一般的な意味で使われるインプットとは少し違います。
一般的な意味で「インプット」というと、
知識を入れる、何かについて学ぶという意味だと思います。
一方で英語習得においてインプットというのは、
英語を読むこと、聞くこというお話をしました。
それから、このインプットするときに大切なポイントとして
「ほぼ100パーセント理解できる」教材を使いましょう。
というお話しました。
前回のインプットの記事をまだ読まれていない方は
ぜひそちらも読んでみてください。
では前置きが長くなってしまいましたが、
今回はアウトプットの重要性についてお話ししていきます。
アウトプットが重要な理由①
まず、アウトプットはインプットと逆で
英語を話すこと、書くことです。
そして、アウトプットが重要な理由は主に4つあると言われています。
1つ目は、自分の言えないことや書けないことについて気づく
ということです。
どういうことかと言うと、
例えば、英語を話してる時に
「これは英語でどうやって言うんだろう」
と自分の知らないことに気づくということです。
これを「知識のギャップ」と呼んだりします。
わかりやすいのは単語ですね。
「英単語が出てこない」
という経験をしたことがある人は多いと思います。
そうやって自分の「言えないこと」
に気づくことでそこに注意が向きます。
そして、このように注意が向くことで習得が促進されると言われています。
例えば、あなたが英語でプレゼンをしていて
「ある報告によると」
と言いたいとしますよね。
でも、「〜によると」という表現がその時は思い浮かばなかったとしますよね。
そして、その後に他の人の発表だったり
英語のニュースなんかを聞いている時に
“According to the report by…”
みたいな表現を聞いたりすると、
「そうか、"〜によると"は "According to" と言うんだ」のように
そこで学習が起きるわけですね。
そしてこれは、例えば単語帳などで、たまたま出てきた
“according to” を必死に丸暗記するというより、
よっぽど記憶に残りそうだなというのはわかるかなと思います。
アウトプットが重要な理由②
そして、アウトプットが重要な2つ目の理由が「仮説検証ができる」というものです。
もう少しわかりやすく言うと、 自分の知識が合っているかを試すということですね。
教材で学習したり、あるいはインプットを通して身につけたものを
実際にアウトプットしてみると自分の英語の知識をテストできます。
これが仮説検証ですね。
そうすると「自信がない表現だったけど、使ってみたら相手に通じたな」
反対に「自分ではわかってるつもりだった表現や文法を使ってみたら相手に通じなかった」
ということが起きるわけです。
そうすると、「今の自分の英語のどこかが間違っていた」と気づき、
自分の知識や仮説をそこで修正することができるということです。
アウトプットが重要な理由③
そして3つ目の理由はアウトプットは、文を組み立てる練習になるというものです。
実は、インプットをしている時とアウトプットをしている時とでは、
脳の違う部位が活性化されていると言われてます。
インプットの場合は細かいところがちょっとわからなくても、
知っている単語から意味を推測して理解できてしまいます。
一方で、同じ内容を自分でアウトプットしようとすると、
言いたいことを正確に言うには文を組み立てる必要が出てきますよね。
この時に「単語はどう並べたらいいんだろう」
「ここには冠詞 (the / a) がいるのかな」
みたいなことを自分で判断しないといけないわけですね。
自分で文を組み立てる力というのは、インプットだけだと鍛えられないんですね。
アウトプットが重要な理由④
そして、最後の理由はアウトプットすることによって、英語の知識を自動化させていけるからということです。
自動化と言うとあまりピンとこないかもしれないので、ちょっと例を使って説明しますね。
例えば、あなたは初めて車を運転した時のことを覚えてますか?
(車を運転されたことがない方は自転車でも大丈夫です)
初めて車を運転する時は色々なことに意識を向ける必要がありますよね。
例えば、信号を曲がる時にはバックミラーを見て、サイドミラーを見て、ウィンカーを出して、
曲がる時には巻き込み確認して、のように。
教習所では1つ1つ丁寧に確認しながらやりますよね。
でも、もしあなたがもう何年も車を運転している方なら、そういったことはほとんど無意識にできると思います。
助手席にいる人と話しながら、無意識にミラーを見たり、ウィンカーを出したり、巻き込み確認できますよね。
これは英語も一緒です。
初めは1つ1つの単語の並べ方だったり、動詞を正しい形にしたりというを意識的にしないといけません。
ただし、アウトプットの練習を繰り返していくことで、
こういったことが無意識、つまり自動的にできるようになっていきます。
この自動化については、それだけで1記事かけてしまうので今後くわしく記事したいと思います
まとめ
最後におさらいをします。
今回は英語学習において、アウトプットが重要な理由について紹介しました。
1つ目の理由は、自分の知識が足りない部分に気づけるから。
2つ目の理由は、自分の英語の知識の仮説検証ができるから。
3つ目は、自分で英文を組み立てる練習になるから。
そして、最後の4つ目は、英語の知識の自動化に役立つから。というものでした。
アウトプットの具体的な学習法については、また今後くわしく記事にしていきたいと思います。
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第二言語習得を専門的に学んできた知識や経験をもとに
効果的な学習方法についてできるだけ分かりやすく
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