英語習得の科学

科学的に正しい英語学習法について紹介します!

英語学習を楽しくする「多読」の魅力と効果的な進め方

こんにちは、Kento です!


今回は、英語学習をもっと効果的に、そして何より楽しく進める方法として「多読」について詳しくご紹介します。

 

「多読」という言葉を聞いたことはありますか?


難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実は英語初心者から上級者まで、すべての学習者におすすめできる学習法なんです。

 


なぜ多読がいいの? 多読の5つのメリット

多読には、従来の文法学習や単語帳の暗記とは異なる、多くのメリットがあります。
具体的に見ていきましょう。

1. 大量のインプットで英語脳を育てる

英語習得において最も重要とされるのが「インプット」です。
多読をすることで、圧倒的な量の英語に触れることができ、自然と英語の感覚が身についていきます。

2. 出会う単語量が格段にアップ!

文法書や単語帳での学習と比べて、多読では圧倒的に多くの単語に出会えます。
例えば、1日で数百語、場合によっては数千語の英語に触れることも可能です。
その結果、単語を覚える量も自然と増えていきます。

3. 英語を処理するスピードが向上

多読では、自分のレベルよりも簡単な教材を選ぶため、日本語に訳すことなく英語をそのまま理解する訓練になります。
これを繰り返すことで、英語を読むスピードが自然と上がっていきます。

4. ネイティブのような自然な英語表現(コロケーション)が身につく

コロケーションとは、特定の単語とよく一緒に使われる単語の組み合わせのことです。
例えば、日本語では「薬を飲む」と言いますが、英語では "drink a medicine" ではなく、"take a medicine" が自然です。
多読をすることで、こうした単語の自然な組み合わせを何度も目にし、意識せずに身につけることができます。

5. 英語を英語のまま理解する力がつく

簡単なレベルの英語を大量に読むことで、日本語を介さずに英語で考える力が少しずつ鍛えられます。
これは、英語の処理スピードが向上する効果と相まって、よりスムーズな英語理解へとつながります。

 


多読を始める前に知っておきたい3つのポイント

多読を始めるにあたって、特に大切なポイントが3つあります。
これを押さえておけば、多読の効果を最大限に引き出せるはずです。

1. 「理解可能なレベル」のものを選ぶ

これが最も重要です!
内容の95%~98%が理解できるレベルの教材を選びましょう。
具体的には、100単語あたり知らない単語が1~2個程度が目安です。
難しすぎるものを無理に読んでも、学習効果は期待できません。

2. 興味のある内容を選ぶ

英語学習を続ける秘訣は「楽しむこと」です。
ニュース記事が推奨されることもありますが、興味がなければ無理に読む必要はありません。
小説、絵本、科学記事など、自分が面白いと感じるものを選びましょう。

3. 多聴(リスニング)と組み合わせる

読んでいる内容と同じものを聞いたり、音声を聞きながら目で追ったりする「聞き読み」は特に初心者の方におすすめです。


発音やリズム感が自然と身につきます。

 


多読の3原則:もっと気軽に楽しむために

NPO多言語多読が提唱する「多読の3原則」を知っておくと、さらに気軽に多読に取り組めます。

  • 辞書を引かない → 辞書なしで理解できるレベルのものを選びましょう。
  • 分からないところは飛ばす → 細かい部分にこだわらず、ストーリー全体を楽しみましょう。
  • つまらなければやめる → 無理せず、興味が持てる本を選ぶのが継続の鍵です。

目指せ30万語! 継続が成功のカギ

多読の目標として、まずは30万語を読むことをおすすめします。


この量をこなすと、英語脳が育ち、中級レベルに到達すると言われています。

 

「30万語って多すぎる!」と思うかもしれませんが、実は意外と達成可能です。


例えば、1分間に100語読める人が、毎日30分読み続けると、1ヶ月で約9万語、3~4ヶ月で30万語に到達する計算になります。

 

通勤時間やちょっとしたスキマ時間を活用すれば、無理なく続けられるはずです。


多読におすすめの教材

最後に、多読におすすめの教材をいくつかご紹介します。

教材を選ぶ際は、「興味が持てること」「自分のレベルに合っていること」を意識しましょう。


最初は、知らない単語がほとんどないレベルから始めるのがおすすめです。


まとめ

今回の記事では、英語学習を楽しく効果的に進めるための「多読」について解説しました。

多読は大量のインプットをもたらし、英語脳を育てる
語彙力アップ、リーディングスピード向上、自然な英語表現の習得など、多くのメリットがある
「理解可能」「興味深い」教材を選び、多聴と組み合わせるのが効果的
まずは30万語を目指して、楽しみながら英語に触れてみよう

 

これまで英語学習が苦痛だった方も、ぜひ「多読」を試して、英語を読む楽しさや英語を英語のまま理解できる楽しさを体験してみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!
ご質問やコメントがあれば、お気軽にどうぞ!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!