英語習得の科学

科学的に正しい英語学習法について紹介します!

聞き取れる英語に変わる!リスニング力を上げる学習法、教えます

こんにちは、Kento です!

今日は、リスニングに特化した学習法についてご紹介していきます。

これまでスピーキングに関する記事もいくつか書いてきましたが、今回はリスニングに焦点を当てて、具体的な方法を丁寧にお伝えしますね。

 

 

リスニングは2つのプロセスでできている

まず最初に知っておいてほしいのが、実は、リスニングには次の2つのプロセスがあ流ということです。

  1. 音声認知:聞こえてきた音を正確に捉える
  2. 意味理解:捉えた音の意味を理解する

たとえば、“What are you going to do?” というフレーズを聞いたとき、
「What」「are」「you」…という音がそれぞれ聞き取れるかどうかが「音声認知」。

それが「これから何をするの?」という意味だとわかるのが「意味理解」です。

どちらか一方が欠けると、リスニングはうまくいきません。

では、それぞれの力をどうやって鍛えていけばよいのか。

ここから具体的な学習法を紹介していきます!


ステップ1:音を正確に聞き取るための「音声認知」トレーニン

まずは、「聞こえた音をちゃんとキャッチする」ためのトレーニングから。
おすすめの方法をいくつか紹介します。

1. ディクテーション

ディクテーションは、音声を聞いて書き取る練習です。
聞こえた音をしっかり捉える力を育てるのにとても効果的です。

やり方はシンプル。


一文ずつ聞いては止めて、書き取る。
書けたら答え合わせをして、間違えた部分をチェック。


その後、スクリプトを見ながら音声を何度も聞き直してみましょう。

2. Listening while reading(聞きながら読む)

音声を再生しながら、スクリプトを目で追う学習法です。


手軽に取り組めて、音と文字のつながりを確認できます。

 

正しい音と正しい形を一致させるのがポイントです。

3. 音読

スクリプトを使いながら、音声の真似をして声に出して読む練習です。


ただ読むだけでなく、できる限り発音・リズム・イントネーションをそっくりに真似するのが大事。


繰り返すことで、正しい音の感覚が自然と身についていきます。

4. シャドーイング

聞こえてくる音声を、1〜2語遅れて声に出していく練習法です。
厳密なシャドーイングスクリプトは見ずに、耳だけを頼りにして行います。

シャドーイングは、第二言語習得の研究でも「音声認知を高めるのに非常に効果的」とされています。


ただし、これはあくまでリスニング、しかも「音声認知」のトレーニングです。

 

たまに「スピーキングにも効果がある」というのを見かけますが、研究では証明されていません。

教材選びのポイント

音声認知のトレーニングでは、とにかく簡単な教材を使うのが正解です。


知らない単語が多すぎたり、文章の意味がよくわからない教材は避けましょう。

 


ステップ2:聞き取った音の「意味理解」を深める

音が聞こえても、意味がわからなければ会話は成り立ちません。
次は「意味を正しく理解する力」を育てるための学習法をご紹介します。

1. リピーティング

リピーティングは、一文ずつ音声を聞いて、止めて、真似して言う練習です。

ポイントは「聞いた内容を理解してから話す」こと。


単なる反復ではなく、しっかり意味を捉えたうえで口に出すことで、理解力と表現力の両方が鍛えられます。

2. 多聴

やさしい英語をたくさん聞くのが「多聴」です。


100%近く理解できる音声を繰り返し聞くことで、「理解速度」のようなものを向上させることができます。

 

「聞き流し」ではなく、内容がわかるものをしっかり聞くのがポイントです。

 

3. 多読

「読む練習なのにリスニング?」と思うかもしれませんが、実は効果的です。


リーディングとリスニングは、目と耳で入り口は違いますが、「意味を理解する」という部分は共通です。

 

読むことで「意味理解」の力を養うことができ、それがリスニングの理解に直結します。


多読と多聴を組み合わせることで、リスニング力はさらに伸びやすくなります。

 

 


最後に:学習法を使い分けて、効率的にリスニング力アップ!

今回は、リスニングを「音声認知」と「意味理解」の2つに分けて、
それぞれに効果的な学習法をご紹介しました。

 

【音声認知を鍛える学習法】
・ディクテーション
・Listening while reading
・音読
シャドーイング

 

【意味理解を鍛える学習法】
・リピーティング
・多聴
・多読

 

どの方法も少しずつ続けることで、確実に聞こえる英語が増えてきます。

まずは気になるものから試してみてくださいね。