英語習得の科学

科学的に正しい英語学習法について紹介します!

【英語発音の悩み解消!】日本人が目指すべきゴールとは?ネイティブじゃなくてOK!

こんにちは、Kento です!


前回は発音の大切さについてお話ししました。

 

今回はその続きとして、「実際に、私たち日本人は発音をどこまで目指せばいいの?」

というテーマでお話ししていきます。

 

英語の発音って奥が深いし、「ネイティブっぽく話さないとダメ?」と不安になる方も多いと思います。


でも大丈夫。

 

実は、ネイティブのように話すこと=ゴールではないんです。

 


ネイティブのような発音は必要?

結論から言うと、ネイティブに間違われるような発音を目指す必要はありません。


それって実は、言語習得の観点から見ても、かなり難しいことなんですよね。

 

だからといって「発音の勉強はいらない」ということではありません。


むしろ、発音は英語学習の中でもとても大事な要素です。


私たちが目指すべきは「聞き取りやすい発音」

それでは、私たち日本人が現実的に目指すべきゴールは何か?


それはズバリ、聞き取りやすい発音です。

 

完璧じゃなくてOK。ネイティブのようじゃなくてもOK。


大事なのは、相手にとってストレスなく理解してもらえること


それだけで、会話がぐっとスムーズになります。

 


ネイティブだけが相手じゃない時代:「国際共通語としての英語」

最近では「English as a Lingua Franca(ELF)=国際共通語としての英語」という考え方が広がっています。

 

実際に英語を使う場面では、ネイティブ同士よりも、日本人と中国人、フランス人とインドネシアといった「非ネイティブ同士」の会話のほうが圧倒的に多いんです。

 

つまり、ネイティブに寄せるよりも、どんな国の人とでも通じる「聞き取りやすい発音」を目指す方が、はるかに実用的ということなんですね。


聞き取りやすい発音のために意識したい3つのポイント

では、「聞き取りやすい発音」とは具体的にどんなものか?
以下の3つがとても大切です。


1. 意味を左右する音の区別をはっきりさせる

発音の違いで意味が変わってしまうものは、しっかり練習しておく必要があります。

例えば:

  • RとL → "right" と "light"
  • BとV → "bet" と "vet"
  • SとSH → "see" と "she"

こういった音の違いを曖昧にしてしまうと、誤解や聞き間違いが生まれる可能性があるので、意識して練習していきましょう。

 


2. 英語らしい「拍」と「強弱」を身につける

発音の精度を上げるには、「拍(はく)」と「アクセントの位置」を意識することが重要です。

  • 拍(はく)
    日本語はすべての音に母音がつくため、
    「ドライブ」(4拍)
    「ストリート」(5拍)
    のように音が増えがちですが、英語では "drive" も "street" も一拍で発音されます。

  • 強弱(アクセント)
    たとえば "important" は中間の「por」にアクセントが来ます。
    文全体でも「意味のある単語」には強く、「the」や「you」などの機能語は弱く発音されます。

この強弱のリズムを意識するだけで、ぐっと英語らしい発音になります。


3. 日本語の癖を知っておく

日本人によくある発音の癖にも気をつけましょう。

  • 子音に勝手に母音をつけてしまう
    「drive」を「ドライブ」と言ってしまうのは典型的ですね。
    子音だけで終わる音や連続する音にも慣れておくことが大切です。

  • 母音を「あいうえお」で発音してしまう
    英語の母音は、日本語よりずっとバリエーションが多いです。
    似て非なる音の違いを意識して練習していきましょう。

  • 平坦なイントネーションになりがち
    日本語のように抑揚の少ない話し方だと、相手に伝わりにくくなります。
    英語では文全体の強弱・抑揚を意識することがポイントです。


まとめ:ネイティブじゃなくていい。大事なのは「伝わる」こと!

今回のまとめです:

  • 発音のゴールは、「ネイティブっぽさ」ではなく、相手にとって聞き取りやすいこと
  • ネイティブ同士よりも、ノンネイティブ同士で英語を使う機会の方が多い。
  • 区別すべき音、英語らしいリズム、日本語の癖に注意することで、発音は大きく改善できる。

発音の学習は、英語を使って「誰かとつながるため」の第一歩です。


無理にネイティブを目指さなくて大丈夫。

あなたの英語がきちんと伝わることを、ぜひ目指していきましょう。

 

発音に関しては「文字情報」だけですと、限界があるので、YouTubeやインスタグラムでも動画を配信していければと思います!

 

www.youtube.com

 

次回は、実際にどんな練習をすると発音が良くなるのか、具体的なトレーニング方法をご紹介していく予定です!